王様に逆らった時【完】
プールで王様と遭遇
そうこうしているうちに夏休みが始まって、今日はクラスのみんなで親睦を深めるためにプールに来た。
「…まきちゃん、これ大丈夫かな?」
…プールに来るのなんて、小学生ぶり。
まきちゃんと色違いで買ったビキニ。
胸の辺りがきつい気がする。
「さくら似合ってるよ!…あんたちゃんと出るとこ出てんのね…羨ましいわ。」
そんな足の長くてモデルさんみたいなまきちゃんに言われても、嬉しくないよ。
「おーい!こっちテント張ったから!」
見ると先に来た人たちが、広場にテントをいくつか張ってくれていた。
「女子はここの日陰使いなよ!」
今日のメンバーは20人ほど。突然決まったから、バイトが入ってる子とかがいて、来れない子がちらほらいた。
「プール入りに行こうぜ!」
クラスのお調子者が、浮き輪を手に持って走っていく。