王様に逆らった時【完】
「そ、想ちゃんそんな言い方っ!」
佐久間くんと初対面なのに、印象悪くなっちゃうよ!
想ちゃんは校内でも有名人なんだから、印象良く保っておかないと!
「は?」
矢が刺さるような睨みに反論ができなくなる。
…どうしてこんなに怒ってるの?
どうしたらいいかわからない。
私がこんなところにいるからいけなかったのかな?
「ちょっとこっちこい。」
あれこれ考えていると手を引っ張られ、連れていかれる。
「あ、ごめんね、佐久間くんっ、」
戸惑う私と佐久間くんに構わず、進んでいく想ちゃん。
…佐久間くんに一人で荷物番させることになっちゃうよ。