保健室でイケナイ関係(短)
「君って面白いね。その可愛さに似合わないキャラで」
「可愛くはないです、が……友達にもよく白い目で見られます」
「俺は白い目では見ていないよ。面白いなって思って見てるだけ」
「(それを白い目と言うのでは……)」
そう思った時だった。
「あと」――そう言って、男の人の手がニュッと私に向かって伸びてくる。
そして、私の頬にピトリと少し温かい手が当たったかと思ったら、
「君のことを面白いって思ったのと……あとは、危なっかしいなって思っただけ」
「危ない?ですか……!?」
綺麗な男の人に触られているっていうだけでドキドキしている私にお構いなしで、男の人はニコリと笑って、今度は私の耳に顔を近づけて来た。
そして「フッ」と短く息を吐いて、私の耳をあらゆる角度から攻撃してくる。