保健室でイケナイ関係(短)

「あ、あの、」

「危なっかしい理由、まだあるからね。

そうやって一人の世界に入って、ボーッとしちゃうところ。俺が近づいたのも気づかなかったでしょ?」

「き、気づきませんでした……」

「それに、すぐに人を信用しない事。さっき俺のこと、優しい人だって思ったでしょ?」

「すごく思いました……!」



え、違うの!?

すると男の人はニヤリと笑って、今までの爽やかな笑みは一気に消えてしまった。

んん!?



「俺の名前、分かる?」

「か、顔がいいということしか……」

「ブハ!ムードもへったくれもないね」



クククと笑いを堪えている男の人。

かくいう私は「下から見上げてもなんて綺麗な顔だろう」と見入っていた。


すると、すぐさま飛んでくるチョップ。

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