保健室でイケナイ関係(短)
イケナイ関係
「行かないで、お兄ちゃん……」
「!」
消え入りそうな声でそう呟いた私の元に、あっという間に近づいたさく先輩。
さっきみたいな優しいキスでは全然なくて、まるで獣に食べられるかのような激しいキス。
そのキスに、不覚にもおぼれてしまった私――
「んっ……!」
再びベッドに倒される。
さく先輩は少し汗ばんでいて、暑いからか、それともこれからの事を考えてなのか――シャツを脱いだ。
バサッ
だけど、その時。
シャツ以外の物も、ベッドの上に落ちる。
「(ん?)」
気になって、落ちた物に目をやる。
そして――目が点になった。