保健室でイケナイ関係(短)
「は、美奈ちゃん、俺……っ」
「ちょ、ちょっと待って、先輩」
「待たない。俺はもう、妹だからって容赦しないから」
「だから、待って」
「やっと妹に触れた」
「いや、だから――
誰があなたの妹よ!!」
バシッ
さく先輩の顔の正面を手のひらで覆う。
つい勢い余って力が強くなったけど、
「いってー!」と少し涙を流すさく先輩だけど、
いや、だけど、ちょっと待って!
「こ、これ!これこれ!
これは!?」
「あー……」
これ――と言って私が持っているのは、さっき先輩のシャツと一緒に落ちた物。
それは、少女漫画。
しかも、私の。