保健室でイケナイ関係(短)

「今日!この漫画、発売日!ほら電子専用の漫画!」

「それが……なに?」

「楽しみにしてたの~!もう買うしかない!読むしかない!」

「放課後の楽しみが出来たね~」



のんびりと言う琴音ちゃんに「え」と首をひねる私。



「今から買って今から読むに決まってんじゃん!」

「無理。これから授業でしょーが」



私にチョップを入れる琴音ちゃん。じ、地味に痛い……。


だけど、私の漫画愛は負けない!



「ごめん!放課後まで待てないから保健室で漫画読んでくるね!

体調不良で保健室にいますって先生に言っておいて~」

「あー!ちょっと美奈ー!!」



保健室にダッシュする私。

後ろから何回も琴音ちゃんの声が聞こえたけど……ごめん、見逃して!



「よし買えた!さっそくダウンロードー!」



ルンルンで保健室に向かう。

その時、持っていた漫画をパサッと落としていたことを、私は全く気付いてなかったのだった……。

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