保健室でイケナイ関係(短)
ドキドキの出会い
◇
「(よし、保健室の先生もいなくなった。ベッドには潜り込めた。ダウンロードは完了した。
準備、オッケー!!)」
布団を頭からかぶって、急にカーテンを開けられてもスマホをいじっていることをバレないようにする。先生対策はバッチリ。
スマホのロックを外すと、琴音ちゃんから「ジュースおごってよね!」とメールが来ていた。
きっと、先生にごまかしてくれたんだろうなぁ……。
「(琴音ちゃん様様……何本でもおごりますとも……!)」
「ありがとう」と返信をして、いざ――漫画の世界へ。
私の顔はだらしなくにやけたまま、次々にページをめくった。
その時――
ガラッ
「(お、珍しい。誰か来た)」