保健室でイケナイ関係(短)
「(よかった!なんだ、いるんじゃん。なんで何も喋らないの?
あ、調子が悪くなったとか!?そっか、保健室に来てるんだもんね、元気なわけないか)」
シャッ――とカーテンを開ける。
すると、そこにいたのは――
「人形……?」
「いや、生きてる生きてる」
そう言って、綺麗に笑う男の人の姿。
髪は猫毛なのか毛先がクルンとカールしていて、明るい茶色。背が高くて、手足が長くて、顔は小さくて……。
そして、その小さい顔に、綺麗に並べられたパーツ。
そのパーツのどれをとっても、文句のいいようがないくらい美しさ。その美しさは、まるで人形みたいだった。