子作り婚の行方。~年上で暴君な後輩と、私の秘密の恋~
「あ、そう、ですか」
彼にも雑務を経験させるようにと課長から言われているから、たまにはお願いした方がいいだろう。
「じゃあお願いします。脚立はそこの物置部屋にあります。使用済みの電球は、面倒でも下のゴミ捨て場の危険物に入れておいてくださいね」
竜神さんに任せて私は仕事の続きをしようと腰を下ろしかけたが。
「桃井さんまさか、俺ひとりで行かせるつもりですか」
彼は私をじっと見る。
「え、で、でも、電球ひとつの交換に、わざわざふたりで行くっていうのも」
「俺が電球の交換の上級者に見えますか?」
上級もなにも、たかが電球の交換。誰でもできると思うが。
「さあ、行きましょう」
「は、はい。わかりました。今回だけは一緒に行きましょう。ちゃんと覚えてくださいね」
仕方なく連れ添って出掛けることにした。
物置から脚立を取り出すと、竜神さんが持ってくれる。
仕立てのいいスーツが汚れてしまったらどうしようと気になるが、後輩なのでお願いし、私は電球を持つ。
彼にも雑務を経験させるようにと課長から言われているから、たまにはお願いした方がいいだろう。
「じゃあお願いします。脚立はそこの物置部屋にあります。使用済みの電球は、面倒でも下のゴミ捨て場の危険物に入れておいてくださいね」
竜神さんに任せて私は仕事の続きをしようと腰を下ろしかけたが。
「桃井さんまさか、俺ひとりで行かせるつもりですか」
彼は私をじっと見る。
「え、で、でも、電球ひとつの交換に、わざわざふたりで行くっていうのも」
「俺が電球の交換の上級者に見えますか?」
上級もなにも、たかが電球の交換。誰でもできると思うが。
「さあ、行きましょう」
「は、はい。わかりました。今回だけは一緒に行きましょう。ちゃんと覚えてくださいね」
仕方なく連れ添って出掛けることにした。
物置から脚立を取り出すと、竜神さんが持ってくれる。
仕立てのいいスーツが汚れてしまったらどうしようと気になるが、後輩なのでお願いし、私は電球を持つ。