子作り婚の行方。~年上で暴君な後輩と、私の秘密の恋~
「そんなことだろうと思っていました。店は任せてください」
不敵に微笑む竜神さんは、きっとよくお洒落な店をたくさん知っているのだろう。
彼は男性の同僚とはよく行っているようだ。『飲みに行かないか?』なんて、よく声をかけられている。
私は飲みに行く機会がない。
というよりも飲み会は断っている。新入社員歓迎会だけは参加したけれど、体調が悪いと言って抜け出した。
先週の件といい、私にとって飲み会は鬼門である。
多分今日を除いては。
定時の夕方五時半。私たちは退社してそのまま飲みに行った。
正直言うと竜神さんと並んで歩くのは気がひけるし、ファンの女性たちに嫉妬される心配はある。
でも竜神さんならば、噂になっても彼が真っ向から否定してくれるだろう。一刀両断に噂を切り捨て、黙らせるに違いない。
だから気にしない。
「桃井はどうして飲み会に参加しないんだ? 合コンは別にしても」
オフィスビルをでた途端、フランクな竜神さんになる。
不敵に微笑む竜神さんは、きっとよくお洒落な店をたくさん知っているのだろう。
彼は男性の同僚とはよく行っているようだ。『飲みに行かないか?』なんて、よく声をかけられている。
私は飲みに行く機会がない。
というよりも飲み会は断っている。新入社員歓迎会だけは参加したけれど、体調が悪いと言って抜け出した。
先週の件といい、私にとって飲み会は鬼門である。
多分今日を除いては。
定時の夕方五時半。私たちは退社してそのまま飲みに行った。
正直言うと竜神さんと並んで歩くのは気がひけるし、ファンの女性たちに嫉妬される心配はある。
でも竜神さんならば、噂になっても彼が真っ向から否定してくれるだろう。一刀両断に噂を切り捨て、黙らせるに違いない。
だから気にしない。
「桃井はどうして飲み会に参加しないんだ? 合コンは別にしても」
オフィスビルをでた途端、フランクな竜神さんになる。