子作り婚の行方。~年上で暴君な後輩と、私の秘密の恋~
通称リュウジンさん、うちの社長の名字は同じ読みの辰上(たつがみ)なので区別する意味もあり通称で通っている。
四歳年上だけれど、つい数カ月前に中途採用で入社したばかりなので、彼は一応私の後輩だ。
身長は一八〇センチはあるだろう。スラリと脚は長く眉目秀麗。竜神とか疾風とか派手派手しい名前がよく似合うゴージャスなイケメンだ。
見た目だけじゃない。アメリカの有名大学出身でMBAを取得していて、アメリカの有名な投資銀行にいたという、ご大層な経歴の持ち主でもある。
家柄はわからないが間違いなく育ちはいいと思う。全身から漂っている気品は庶民のそれとは違うから。
天に二物も三物も与えられた人。それが竜神さんなのである。
チンと軽快な音を立てエレベーターは三階に止まる。
竜神さんに名残惜しそうな視線を送る女性たちを残し、私と彼はエレベーターを降りた。
総務課は三階の廊下を進んだ右側にある。
ふと、斜め前を歩く竜神さんが私を振り向いた。
「桃井さん、体調は?」
四歳年上だけれど、つい数カ月前に中途採用で入社したばかりなので、彼は一応私の後輩だ。
身長は一八〇センチはあるだろう。スラリと脚は長く眉目秀麗。竜神とか疾風とか派手派手しい名前がよく似合うゴージャスなイケメンだ。
見た目だけじゃない。アメリカの有名大学出身でMBAを取得していて、アメリカの有名な投資銀行にいたという、ご大層な経歴の持ち主でもある。
家柄はわからないが間違いなく育ちはいいと思う。全身から漂っている気品は庶民のそれとは違うから。
天に二物も三物も与えられた人。それが竜神さんなのである。
チンと軽快な音を立てエレベーターは三階に止まる。
竜神さんに名残惜しそうな視線を送る女性たちを残し、私と彼はエレベーターを降りた。
総務課は三階の廊下を進んだ右側にある。
ふと、斜め前を歩く竜神さんが私を振り向いた。
「桃井さん、体調は?」