君の笑顔ではじける炭酸

流石に元に戻ってるだろうと思い、登校した。

関係が戻ってることなんてなかった。

それどころか、クラスの女子全員に避けられてる気がする。

それもそうか。

私のような、ダサい子以外は全員夏奈の味方だもんなと思いながら今日もやっと1日を終える。

明日を迎えるのが怖くなる。

今まで、夏奈が居たとこで不安なんてなくて、笑っていられたのに唯一の大事な友達を傷つけてしまった。

はぁ、、

何回目のため息なんだろう。

「おい。なんでため息してんだ。」

はぁ、、

「ほら、またした」

声だけで誰か分かる。

なんでこいつはいつも空気が読めないわけ?私は強く、蒼斗どっか行って!と言った。

珍しく少し驚いた表情をして、私はその場を立ち去ろうとした。

その時。蒼斗に手首を掴まれた。

離してっ

何回言っても離してもらえずに、屋上に連れて行かれた。

「私なんかと話すことないでしょ?」私はこんな奴に振り回されるのなんてごめんだ。

「話せよ」何を話せばいいか分からず黙っていた。

「その手どうしたんだよ」あっ気がついたら、ストレスが溜まりすぎていつの間にかシャーペンで突いて、赤くなっている。

なんでこいつが私の手なんか見てんだよ。

「お前、どうせ私可哀想なヒロインなフリしてるだろ。」

そんなことない。

ふざけないで。

「そんなことしたって、誰も可哀想だとか庇ってもくれないんだよ。ちゃんと言葉で言わないと。」

なんでそんな簡単にいうの?私の心にグサグサ刺さる言葉を並べていく。

「助けてほしい時は助けてって言わないと伝わん人だよ。いつまでも、ヒロイン気取りしてんじゃねぇよ。」

私は、頭にきて「うっさい!今更、私に説教なんてしないでよっ」とつい言ってしまった。

はぁ、、

何回ため息つくんだろ。

勢いに任せて、屋上から出てきちゃった。

もう授業始まってるし、保健室に行った。

明日は幸い土曜日で学校がないので余計な気を使わなくてすむ。と思いながら

今までは学校に行くことが楽しくて仕方がなかった。

これほど夏奈の存在が大きいと今思い知った。

あんな一言で変わるなんてね、、、

思いもしなかった。

今更後悔しても遅いと感じて考えるのをやめた。

でも、、、

なんでだろうね、、、

さっきから涙が止まらないの

忘れようとしても、夏奈と笑い合った日々が今でも思い返されて、息ができないくらいに苦しい。

小学校の時かな、みんなが「凪ちゃん暗いしダサいから話しかけるのやめよ」って言って離れていった。だけど、夏奈は私から離れていかなかった。

でも、、、

私が傷つけたら、、、






全部っ、、、


私のせいじゃないかっ、、、、、







「そんなことねぇよ」

なんでっなんでいつも蒼斗がいるのよ。

「人はさ変われるんだよ。良い方にも悪い方にも。元気に振る舞えば人はついてくる。だけど、作り笑いをしろって言ってるわけじゃねぇ。本当の自分を出せよ。ヤダってことはヤダって言って。嬉しい時は、嬉しいっていう。ありがたく感じた時にはありがとうって言う。悪いことしたと思ったらゴメンっていう。簡単に見えて難しいことだぞ。本当にそれができる人に人はついていくんだよ。」

そうだよね、、、

私はダサいから人はついてこないんだよね、、

「そう言いたいわけじゃねぇ」

「お前はいつでもヒロイン気取りか?それとも庇って欲しいのか?お前は生きてるんだよ。意志も持ってる。生きたいように生きろよ。後悔しないように。じゃあな。」

私は、蒼斗の後ろ姿を見送ったあと、部活に行くのも、塾に行くのも気が向かなく、そのまま家に戻った。



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