魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
神凪さんの寝室、立派なダブルベッドの上。
彼は私を生まれたままの姿にすると、身体の隅々まで唇を這わせた。


「あ、あ……っ、神凪さんっ……」


少しザラッとした舌がなぞる場所すべてが、瞬時に熱を帯び、ポッと火照る。
背筋を駆け抜けるゾクゾクとした痺れに、私は堪らず背を撓らせた。


「芽唯……」


熱っぽく私を呼ぶ、しっとりした声。


「好きだ。好きだ、芽唯」


神凪さんが耳朶を唇でくすぐりながら、直接鼓膜に刻む言葉が、私から最後の羞恥心を奪う。
身体の奥底から迸る熱情で感覚が麻痺して、フワフワと覚束ない。


「あっ、はっ……かん、なぎさ」


私は絶え間なく戦慄く身体を必死に動かし、彼の首に両腕を回してしがみついた。
肌の境界がわからなくなるほどぴったり重なり、飽くことなくキスを交わす。
堪らない悦楽に朦朧とした時、彼の凶暴な昂りが私の中心を貫いた。


「あっ。あああ……」


容赦なく抉り、削ぐみたいに最奥を突かれ、甘い快感に恍惚としてしまう。


「っ、は……」


神凪さんが苦悶して顔を歪め、喉を仰け反らせて天井を仰いだ。


「芽唯っ……」


切羽詰まったように私を呼び、性急に腰を動かし始める。
汗を散らし、全身全霊で私を求める彼を、私も負けないくらい一心に欲しがって――。
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