魅惑な副操縦士の固執求愛に抗えない
「え。こっ、ここっ……!」
ラブホテルだ、と理解が繋がった瞬間、私はひっくり返った声をあげた。
慌てて自分の身体を見下ろし、ちゃんと服を着ているのを確認してホッとしたものの、勢い余ってベッドに突いた手がズリッと滑り……。
「きゃっ!」
背中から床にドスンと落下してしまった。
「いっ、たた……」
「バカか。大丈夫か?」
溜め息と共に、ベッドの上から大きな手を差し伸べられた。
私は腰を抜かした格好のまま、顔をしかめて手の主を見上げ――。
「あ。あなた、副操縦士の……?」
「神凪だ。なんだお前。俺と二人で飲んでたとこから覚えてないのか?」
神凪さんが呆れ果てた顔で、私を見下ろしていた。
目が合った瞬間、意地悪に口角を上げると。
「パンツ丸見えだけど、誘ってる?」
「!!」
私はほとんど飛び上がるようにして正座した。
いつものデニムならベッドから落ちた格好でも、下着を見られることもなかったのに。
滅多に着ないワンピースのせいで、最悪……。
カアッと頬を火照らせ、スカートの裾を膝頭までグイグイ引っ張る。
だけどそのおかげで、目を覚ます直前までの記憶が鮮明に脳裏に蘇った。
私は、根気強く差し伸べられる手から、ツンとそっぽを向いた。
「あなたは、本当に嘘つきです」
ラブホテルだ、と理解が繋がった瞬間、私はひっくり返った声をあげた。
慌てて自分の身体を見下ろし、ちゃんと服を着ているのを確認してホッとしたものの、勢い余ってベッドに突いた手がズリッと滑り……。
「きゃっ!」
背中から床にドスンと落下してしまった。
「いっ、たた……」
「バカか。大丈夫か?」
溜め息と共に、ベッドの上から大きな手を差し伸べられた。
私は腰を抜かした格好のまま、顔をしかめて手の主を見上げ――。
「あ。あなた、副操縦士の……?」
「神凪だ。なんだお前。俺と二人で飲んでたとこから覚えてないのか?」
神凪さんが呆れ果てた顔で、私を見下ろしていた。
目が合った瞬間、意地悪に口角を上げると。
「パンツ丸見えだけど、誘ってる?」
「!!」
私はほとんど飛び上がるようにして正座した。
いつものデニムならベッドから落ちた格好でも、下着を見られることもなかったのに。
滅多に着ないワンピースのせいで、最悪……。
カアッと頬を火照らせ、スカートの裾を膝頭までグイグイ引っ張る。
だけどそのおかげで、目を覚ます直前までの記憶が鮮明に脳裏に蘇った。
私は、根気強く差し伸べられる手から、ツンとそっぽを向いた。
「あなたは、本当に嘘つきです」