Next to be with you
「はい?」
「俺と顔似てるって言われたことない?」
「ありません。」
「ウソつけ!あるだろーよ!」
「キオクニゴザイマセン」
「ふざけるなよ!」
「ふざけてるのはお兄ちゃんの顔でしょー!せっかくの雅先輩のことを想う素敵な時間を邪魔するなんて!悪魔っ!」
お兄ちゃんが、あー!と変な声で叫ぶ。
大学生なのに大丈夫?
「一人暮らし出来たのは誰のおかげだと思ってんの?母さんに連れ帰ってもらうぞ。そしたらミヤビにも会えなくなるな。」
「雅先輩を呼び捨てしないでよっ!!お兄ちゃんの弱みすら私が握ってないとでも思ってるの?」
お兄ちゃんがわけわからないというような顔してる。
「お兄ちゃんサークルだけ参加して大学サボってるって。」
「なんの、話?」
お兄ちゃんが変な愛想笑いを見せる。
「違うなら、いいけど。それならお母さんに言っても.....。」
「あーっ!うん、用事思い出したから帰るわ。何か困ったことがあれば相談しておいで?」
お兄ちゃんは逃げるように部屋を出て行った。
まさか本当にサボっていたとは.....。