Next to be with you
「りゆりゆ、久しぶりだね。」
私をりゆりゆって呼ぶ雅先輩可愛い!
「りゆりゆって呼ばれてるの?」
愛美が驚いたように聞いてくる。
「りゆりゆって感じしない?」
雅先輩が愛美に話しかけると周りから小さな悲鳴が聞こえた。
私のことはいつものことって感じだろうけど愛美のことなんて初めて見た人もいたのだろう。
雅先輩に話しかけてもらえるなんて夢のようだもん。
「りゆりゆ.....。」
「りゆりゆ、夏休み全然会わなかったね?もう俺のこと興味無くなったのかと思ったよ。」
「そんなことはありえませんっ!!雅先輩のことは1日中考えてますっ!合宿とか試合があるって聞いてたので.....。お邪魔しないようにと.....。」
私は雅先輩の元に毎日通うけれども試合の前は遠慮している。と言っても遠くから覗いているだけなのだけれど。
私1人いなくなったところで人気者の雅先輩には何の影響もないだろうけど私なりの気遣いだった。
その分試合が近くない日は堂々と大好きっぷりを発揮している。
「りゆりゆのそういう優しいとこいいよね。」
「あ....ありがとうございます......!」
雅先輩は、じゃあねって軽く言うとまた仲間の元へと戻っていった。
「幸せすぎて.....倒れそう.....。」
「えっ、それはヤメテ!私には負担が大きすぎるわ。」
愛美の優しさのない言葉さえも届かないぐらい幸せな余韻に浸っていた。