Next to be with you


雅先輩と話出来たから心が温かい。

夏休み会えなかった分満たされたー!

会えない時間が愛を育てるって本当なのね!

雅先輩との幸せな時間を噛み締めながら部屋のある階まで上がるエレベーターに乗る。

今日の私は絶好調だ!

なんだか無敵な気分になる。

エレベーターの扉が開き、奥から2番目のドアの前で立ち止まる。

鍵を取り出し、鍵穴に差し込んだタイミングで左側の部屋のドアが開いた。

中から出て来たのは同じ制服の男の子。

.....見たことあったっけ?

ナチュラルブラウンのさらさらの髪を無造作に整えて少し長めの前髪。

ちょっとイケてる雰囲気を醸し出してる彼を見たのは、引っ越して来てから初めて。

「えっ、ストーカー?」

「は?」

相手は、いきなりストーカー呼ばわりをして来たと思ったら大きなため息を吐いて迷惑そうにこっちを見た。

なんなの、このナルシスト?

雅先輩が言うならともかく、なんでこんな奴にストーカー呼ばわりされないといけないのよ?!

「あなた......誰?」

「は?」

私が返した同じ返事が返って来た。

「制服が同じだから、同じ学校だと思うんですけど......。」

雅先輩しか見てないから知らなくてすみませんねぇ。

「......何年?」

「い、1年ですけど?」

「えっ?本当に?俺のこと知らない?」

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