きっと忘れない
「ええ~!!」

「璃瑠花、声が大きい」

友だちに注意される。

「え、え、え?」

「あ~、璃瑠花が混乱しちゃったよ!
藤井(ふじい)、どうすんの?」

わたしの友だちが、徹平君の友だちに言う。

「いや、まさかここまで驚くとは⋯」

徹平君の友だちも頭を掻く。

「俺がなんだって?」

徹平君がやって来た。

「てっぺー、ごめん!
璃瑠花ちゃんに、てっぺーの気持ち、言っちゃった!」

「はぁ!?
俺が言いたかったのに⋯」

徹平君は落ち込んでいる。

そうかと思うと、

「璃瑠花ちゃん、好きです!
俺と付き合って下さい!」

真っ直ぐわたしを見て、告白してくれた‐。
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