きっと忘れない
「2人ともわたしがいない時に、ヤッているんでしょう?」

「証拠はあるのか?」

大きな声でお父さんが言う。

「これ」

お母さんが差し出すそれは、確かにお父さんとわたしが行為をしている写真だった。

「さっきも言ったけど、怒ってないから。
これからも好きにしたらいいわ」

⋯そうだ。
お母さんは変わった人だった。

こうして、自分の旦那が実の娘との行為を黙認すると言う、変な家族が出来上がった‐。
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