白鳥に魅入られる
「ちょっとおっさん、俺のお嫁さんを他の男に紹介するとか、冗談でも笑えないんですけど」
ましろの背後から怒りを含んだ声がし、抱き締められてしまう。突然現れたヤマトタケルに、ましろも父も驚いていた。
「一体どこから入って来て……」
父の顔は真っ青になっている。ヤマトタケルは扉を開けずに突然現れたのだろう。誰でも驚くはずだ。だが、ましろにはそれよりも気になることがあった。
「あの、ヤマトタケル様「俺のお嫁さん」とは一体……」
ヤマトタケルの方に顔を動かせば、彼は頬を赤く染めて幸せそうに笑っている。
「俺ね、周りの男にお前の魅力を見せつけるために色々贈ったわけじゃないんだけど。お前が俺のものだから、お前に相応わしい格好をしてほしかっただけ。……ねぇ、何で他の男に見せようとしてんの?俺が好きな子以外にこんなことすると思った?ましろにだけだよ。だって、ましろのことこんなにも愛してるんだから」
蕩けるような目を向けられているというのに、ましろの背筋はゾッとしていた。彼から離れなくては、そう思っても体は動かない。
ましろの背後から怒りを含んだ声がし、抱き締められてしまう。突然現れたヤマトタケルに、ましろも父も驚いていた。
「一体どこから入って来て……」
父の顔は真っ青になっている。ヤマトタケルは扉を開けずに突然現れたのだろう。誰でも驚くはずだ。だが、ましろにはそれよりも気になることがあった。
「あの、ヤマトタケル様「俺のお嫁さん」とは一体……」
ヤマトタケルの方に顔を動かせば、彼は頬を赤く染めて幸せそうに笑っている。
「俺ね、周りの男にお前の魅力を見せつけるために色々贈ったわけじゃないんだけど。お前が俺のものだから、お前に相応わしい格好をしてほしかっただけ。……ねぇ、何で他の男に見せようとしてんの?俺が好きな子以外にこんなことすると思った?ましろにだけだよ。だって、ましろのことこんなにも愛してるんだから」
蕩けるような目を向けられているというのに、ましろの背筋はゾッとしていた。彼から離れなくては、そう思っても体は動かない。