白鳥に魅入られる
「ほら、これで自由だよ」
ましろがそう言ったものの、白鳥は飛び立つことはせずにジッとその場にいる。ここにいるのが好きなのかな、と思いながらましろがその場から離れようと立ち上がった刹那、白鳥が突然白い光に包まれる。
「えっ!?」
ましろが驚いているとその光は消えた。そして、目の前にいたはずの白鳥はいなくなり、知らない男性が立っていた。
雪を思わせる白くふんわりとした髪に、ルビーのような赤い瞳、身に纏っているのは異国の王子様のようなワインレッドのタキシードだ。華やかな男性の登場にましろが戸惑っていると、男性はその場に跪き、ましろの手を取ってその甲に唇を落とす。
「えっ、あっ、何を……」
顔に一瞬にして熱が集まり、赤く染まっていく。見窄らしい自分にこのようなことが起きるなど、ましろはまるで夢を見ているような気分になる。
「顔真っ赤……。イケメンにキスされて照れてるんだ?ご令嬢ってやっぱり男慣れしてない感じ?」
ましろがそう言ったものの、白鳥は飛び立つことはせずにジッとその場にいる。ここにいるのが好きなのかな、と思いながらましろがその場から離れようと立ち上がった刹那、白鳥が突然白い光に包まれる。
「えっ!?」
ましろが驚いているとその光は消えた。そして、目の前にいたはずの白鳥はいなくなり、知らない男性が立っていた。
雪を思わせる白くふんわりとした髪に、ルビーのような赤い瞳、身に纏っているのは異国の王子様のようなワインレッドのタキシードだ。華やかな男性の登場にましろが戸惑っていると、男性はその場に跪き、ましろの手を取ってその甲に唇を落とす。
「えっ、あっ、何を……」
顔に一瞬にして熱が集まり、赤く染まっていく。見窄らしい自分にこのようなことが起きるなど、ましろはまるで夢を見ているような気分になる。
「顔真っ赤……。イケメンにキスされて照れてるんだ?ご令嬢ってやっぱり男慣れしてない感じ?」