先生と私の三ヶ月
「やっぱり膝の上に乗せると、女の方が上になるよな」
考えるように呟く先生はいたって真面目なようだ。やっぱりお仕事なんだ。やましい事は考えるな。私はただのマネキン、マネキン……。呪文のように繰り替えし、何とか心を落ち着ける。
「女からキスした方が自然か。よし、わかった。ガリ子、俺にキスしろ」
はあ――!?
「ご、ご冗談を」
心臓がまたバクバクと凄い速さで鳴り出した。
カアッと顔中も熱くなる。
「冗談じゃない。ちゃんとやってくれないとイメージがつかめない」
「えっ、でも。キスって、唇に?」
「嫌なら、頬でいいから」
頬……!
先生の麗しい顔にキスするなんて、ハードルが高すぎる。
「そんなに俺にキスするのが嫌か?」
上目遣いで睨まれて怖い。
怒らせた?
「いえ、あの。やります」
覚悟を決めて先生の頬に向かって唇を寄せる。
唇が頬に触れる直前、先生と目が合った。
ドキドキし過ぎて息が止まる。
背中に回っていた先生の腕がいきなり、私の後頭部を抱き、私の顔は先生の頬から外れて肩の上に乗った。一段と先生のムスク系の甘い香りが濃くなる。
「せ、先生?」
横を向くと先生の白い頬がある。
この状態でもしやキス?
考えるように呟く先生はいたって真面目なようだ。やっぱりお仕事なんだ。やましい事は考えるな。私はただのマネキン、マネキン……。呪文のように繰り替えし、何とか心を落ち着ける。
「女からキスした方が自然か。よし、わかった。ガリ子、俺にキスしろ」
はあ――!?
「ご、ご冗談を」
心臓がまたバクバクと凄い速さで鳴り出した。
カアッと顔中も熱くなる。
「冗談じゃない。ちゃんとやってくれないとイメージがつかめない」
「えっ、でも。キスって、唇に?」
「嫌なら、頬でいいから」
頬……!
先生の麗しい顔にキスするなんて、ハードルが高すぎる。
「そんなに俺にキスするのが嫌か?」
上目遣いで睨まれて怖い。
怒らせた?
「いえ、あの。やります」
覚悟を決めて先生の頬に向かって唇を寄せる。
唇が頬に触れる直前、先生と目が合った。
ドキドキし過ぎて息が止まる。
背中に回っていた先生の腕がいきなり、私の後頭部を抱き、私の顔は先生の頬から外れて肩の上に乗った。一段と先生のムスク系の甘い香りが濃くなる。
「せ、先生?」
横を向くと先生の白い頬がある。
この状態でもしやキス?