先生と私の三ヶ月
 でも、広告を見ると三ヶ月の住み込みとあった。

 うーん、三ヶ月……。

 純ちゃんに相談しようか。

『いちいち僕に聞くなよ』
 頭の中に純ちゃんの冷たい声が響いて、胃がビリっと痛くなる。

 結婚してからは4歳年上の純ちゃんに何でも相談するようになった。その方が年上の純ちゃんにとっていいと思っていたけど、結果として私は純ちゃんに寄り掛かり過ぎた。そんな私に純ちゃんはうんざりしている。

 三ヶ月か……。

 純ちゃんにもらった期限と同じ時間。

 この三ヶ月で私は変われるだろうか?

 望月先生が変えてくれるだろうか?

 これはもしかしたら神様がくれた最後のチャンスかもしれない。

――よし、電話しよう。
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