私に光をくれた君
『俺の好きな人、誰かわかった?』


メールがきた。


『考えたけど、わかんない』


『ほんとにわかんないの?』


『わかんないよ…』


『今、メールしてる子だよ』


えっ今メールしてるのって私だよね?!


『私、なの?』


『うん、そうだよ』


どうしよう、両思いだなんて思ってもなかったから嬉しい!


『ありがとう!!』


修斗くんの好きな子が私だと教えてもらって、私も電車で一目惚れしたことを話した。恥ずかしかったけど両思いになれたことがとても嬉しかった。そして、夏休みに一緒に遊ぶ約束をした。私の高校と修斗くんの高校は少し離れたところにあって、修斗くんは部活があるから会うのは夏休みになったんだ。



「えー!!ほんとに!良かったね美音!!」


「うん!」


修斗くんと両思いだったということを華弥に話すと自分のことみたいに喜んでくれた。


「付き合ったの?」


「付き合ってはない、でも夏休みに会う約束した!」


告白みたいにはなったけど、付き合ってるかはわかんないから、浮かれたらいけないからね。


「そっか、そっか~付き合えるといいね!!」


華弥に伝えられて良かったな。



毎日のように、修斗くんと電話やメールをしていたけど、修斗くんの部活が忙しくなり私から話すのが迷惑なんじゃないか心配になってきた。それを修斗くんに伝えると


『美音からの連絡は嬉しいから、全然迷惑何かじゃないよ』


と言ってくれた。いつも優しい言葉をくれて、普段の家のことなども忘れることができて幸せだった。
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