例えば今日、世界から春が消えても。
言われるがまま、彼女に右手を握られる。
今日だけは右腕が痛まないで欲しいと、強く願った。
「せーのっ、入場ー!」
手を繋いでゲートの先に出た僕達は、暖かな陽射しに包まれた。
あははっ、すっごく楽しい!
遊園地にいるどの子供よりもこの瞬間を楽しみ、幸せを爆発させている彼女の横に居るのが僕で本当に良いのか、未だに自信はないけれど。
彼女のその姿を見るだけで、胸の鼓動が高鳴った気がした。
「あーやばい、…何あの乗り物…地獄…」
「同感」
それから3時間程、僕達は様々な乗り物に乗って初デートを楽しんだ。
怖いもの知らずな彼女は果敢にお化け屋敷に挑んだものの、中では弱虫な一面を見せて、
「無理進めない無理、いやあああ駄目って言った!」
と、訳の分からない事を言いながら僕にしがみついてくるし。
先程乗った園内最大のジェットコースターでは、
「ねえ見て、景色綺麗だね…あ、待って待って無理落ちる!無理いいぃああああ!」
と、真っ青な顔で景色を堪能した挙句、ジェットコースターが止まるまで絶叫し続けていた。
そして先程コーヒーカップに乗った僕達は、さくらの無茶ぶりでハンドルを限界近くまで回した結果、フラフラした足取りでベンチに座り込んだところなんだ。
「ちょっと、午前中から飛ばし過ぎたかな…」
「絶対そうだよ。一旦、休憩しよう…」
今日だけは右腕が痛まないで欲しいと、強く願った。
「せーのっ、入場ー!」
手を繋いでゲートの先に出た僕達は、暖かな陽射しに包まれた。
あははっ、すっごく楽しい!
遊園地にいるどの子供よりもこの瞬間を楽しみ、幸せを爆発させている彼女の横に居るのが僕で本当に良いのか、未だに自信はないけれど。
彼女のその姿を見るだけで、胸の鼓動が高鳴った気がした。
「あーやばい、…何あの乗り物…地獄…」
「同感」
それから3時間程、僕達は様々な乗り物に乗って初デートを楽しんだ。
怖いもの知らずな彼女は果敢にお化け屋敷に挑んだものの、中では弱虫な一面を見せて、
「無理進めない無理、いやあああ駄目って言った!」
と、訳の分からない事を言いながら僕にしがみついてくるし。
先程乗った園内最大のジェットコースターでは、
「ねえ見て、景色綺麗だね…あ、待って待って無理落ちる!無理いいぃああああ!」
と、真っ青な顔で景色を堪能した挙句、ジェットコースターが止まるまで絶叫し続けていた。
そして先程コーヒーカップに乗った僕達は、さくらの無茶ぶりでハンドルを限界近くまで回した結果、フラフラした足取りでベンチに座り込んだところなんだ。
「ちょっと、午前中から飛ばし過ぎたかな…」
「絶対そうだよ。一旦、休憩しよう…」