夜と遊ぶ
クリスマスの翌日。
私と一夜は昼過ぎ迄一緒に眠った。
目が覚めてからも、二人でベッドの中にずっと居る。
そうやって、付き合ってから毎日会っていた私と一夜なのだけど。
「え?今夜から暫く会えないの?」
「うん。今日の26日の夜から30日迄、怒涛の忘年会ラッシュで」
「忘年会?」
「うちの幹部の組の忘年会に、順番に参加しなくちゃいけなくて。ごめんね…」
そう申し訳なさそうに謝る一夜に、こればかりは仕方ないのか、と思うけど。
その一夜の申し訳なさは、果たして会えない事に対してなのか?
「忘年会って、どんなお店でするの?」
そう訊く私に、んー、と少し困ったように視線を逸らした。
「二次会とかなると、まあ、キャバクラとか女の子の居るようなお店には行くよね…。
トップの俺が行かないってのも…。
だって、忘年会って言っても、俺の接待みたいなものだし…」
言い訳するように、そう口にされる。
「えー、嫌だな」
会えない間、この人の周りにはそうやって女の人が沢山居て。
嫌で、嫌で仕方ない。
「キャバクラとか行っても、絶対に女の子を口説かないし、触らないから!」
「うん…」
本当に、嫌だ。
「俺には、こんなにも可愛い彼女が居るんだから。
他の女なんか、本当になんとも思わないよ」
一夜は私を抱き締め、私の額にキスをするように唇を付ける。
「分かった。31日は会えるの?」
「31日…うーん」
「え?大晦日会えないの?」
「31日は、夕方からうちの事務所行って。
年明けたら、うちの組が昔から世話になっている神社に、何人かで初詣に行く予定で」
「そうか。
そんな調子なら、年明けてからも忙しいんだろうね?
新年会とかあるんでしょ?」
「まあ。けど、新年会は俺は本家以外はそれほど顔出さなくてすみそう。
あ、元旦は父親に実家に帰って来いって言われてて…」
「うん…」
次に一夜に会えても、1月2日からかな?
たった一週間なのに、なんでこんなにも長く感じるのだろう。
「大晦日、年越しの瞬間。少しでも真湖ちゃんに会いに来る」
年が変わる瞬間?
「あまり会えないかもしれないけど、待ってて」
「分かった」
私と一夜は昼過ぎ迄一緒に眠った。
目が覚めてからも、二人でベッドの中にずっと居る。
そうやって、付き合ってから毎日会っていた私と一夜なのだけど。
「え?今夜から暫く会えないの?」
「うん。今日の26日の夜から30日迄、怒涛の忘年会ラッシュで」
「忘年会?」
「うちの幹部の組の忘年会に、順番に参加しなくちゃいけなくて。ごめんね…」
そう申し訳なさそうに謝る一夜に、こればかりは仕方ないのか、と思うけど。
その一夜の申し訳なさは、果たして会えない事に対してなのか?
「忘年会って、どんなお店でするの?」
そう訊く私に、んー、と少し困ったように視線を逸らした。
「二次会とかなると、まあ、キャバクラとか女の子の居るようなお店には行くよね…。
トップの俺が行かないってのも…。
だって、忘年会って言っても、俺の接待みたいなものだし…」
言い訳するように、そう口にされる。
「えー、嫌だな」
会えない間、この人の周りにはそうやって女の人が沢山居て。
嫌で、嫌で仕方ない。
「キャバクラとか行っても、絶対に女の子を口説かないし、触らないから!」
「うん…」
本当に、嫌だ。
「俺には、こんなにも可愛い彼女が居るんだから。
他の女なんか、本当になんとも思わないよ」
一夜は私を抱き締め、私の額にキスをするように唇を付ける。
「分かった。31日は会えるの?」
「31日…うーん」
「え?大晦日会えないの?」
「31日は、夕方からうちの事務所行って。
年明けたら、うちの組が昔から世話になっている神社に、何人かで初詣に行く予定で」
「そうか。
そんな調子なら、年明けてからも忙しいんだろうね?
新年会とかあるんでしょ?」
「まあ。けど、新年会は俺は本家以外はそれほど顔出さなくてすみそう。
あ、元旦は父親に実家に帰って来いって言われてて…」
「うん…」
次に一夜に会えても、1月2日からかな?
たった一週間なのに、なんでこんなにも長く感じるのだろう。
「大晦日、年越しの瞬間。少しでも真湖ちゃんに会いに来る」
年が変わる瞬間?
「あまり会えないかもしれないけど、待ってて」
「分かった」