夜と遊ぶ
『そういえば、真湖ちゃんは楽しかったの?
今日の忘年会?』


「ただの飲み会だけど…」


今夜は、高校からの仲良しな女の子5人で、居酒屋でパーと騒いで来た。


ついさっき、自宅に帰って来たばかり。


久しぶりの女子会で凄く楽しかったのだけど、
なんとなく、昌也と別れた事と、今現在、一夜と付き合っている事は、誰にも言えなかった。


昌也と別れた事を言えば、一人合コン好きな子が居て、その子に凄くこれから合コンに誘われそうだし。

かといって新しい彼氏が居るって、言えなくて。


一夜の職業もそうだし、一夜とはそのうち別れるし。


『真湖ちゃん?』


私が言葉に詰まったのを、一夜は気になったのだろう。


「楽しかったよ。
たまには、女の子同士で会うのもいいなって」


『そう。それなら良かった』

電話越しで耳元で聞こえる一夜の声を聞いてると、
耳元で囁かれているみたいで。

妙にドキドキして、興奮する。


まだ、けっこうお酒が残ってるのかな。


『真湖ちゃん、本当に凄く大好きだよ』


「うん」

電話越しでも、今夜は一夜の声が聞けて良かった。


今夜はモヤモヤしないで、ぐっすりと眠れそう。


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