夜と遊ぶ
「とりあえず、あまり時間ないから」
一夜はそう言って、私を抱き締める。
スーツから微かに香る、一夜の香水の匂い。
その香りに、愛しさが募る。
私の頬に片手を添えるとそのままキスをして来て、
今日も飲んでいたのか、一夜のそのキスはお酒の味がした。
ほんのり甘くて、酔ってしまいそう。
私の唇を割り、一夜の舌が私の口内に入って来て、
それを待っていたかのように、私は一夜の舌に舌を絡める。
なんとも言えない心地よさに、体から力が抜けて行く。
同じ車に早瀬さんも居るのに、私達はそうやってお構い無しで、本当に申し訳ないな。
暫くして、一夜からゆっくりと唇を離した。
離れた後も、私の唇に湿った感覚が残る。
一夜は自分の腕時計に、目を落とした。
「真湖ちゃんとチューしてる間に、年が変わっちゃった」
一夜は私に、腕時計の文字盤を向けた。
年が明けて、3分くらい経っている。
「一夜、明けましておめでとう」
「うん。今年もよろしくね、真湖ちゃん」
それに、うん、頷く。
「俺、もうそろそろ戻らないといけないんだよ…。
真湖ちゃんと、離れがたいな」
「私も、離れたくない」
一夜に、ギュっと抱きついた。
「俺の真湖ちゃんは、どうしてこんなにも可愛いんだろ」
私を包み込むように、両手でギュウと一夜は抱き締めて来る。
「真湖ちゃん、明日の夕方に迎えに来るから。
温泉に行こう?」
「え、温泉?」
驚いて、一夜から離れてその顔を見ると、温泉、ともう一度口にして笑っている。
一夜はそう言って、私を抱き締める。
スーツから微かに香る、一夜の香水の匂い。
その香りに、愛しさが募る。
私の頬に片手を添えるとそのままキスをして来て、
今日も飲んでいたのか、一夜のそのキスはお酒の味がした。
ほんのり甘くて、酔ってしまいそう。
私の唇を割り、一夜の舌が私の口内に入って来て、
それを待っていたかのように、私は一夜の舌に舌を絡める。
なんとも言えない心地よさに、体から力が抜けて行く。
同じ車に早瀬さんも居るのに、私達はそうやってお構い無しで、本当に申し訳ないな。
暫くして、一夜からゆっくりと唇を離した。
離れた後も、私の唇に湿った感覚が残る。
一夜は自分の腕時計に、目を落とした。
「真湖ちゃんとチューしてる間に、年が変わっちゃった」
一夜は私に、腕時計の文字盤を向けた。
年が明けて、3分くらい経っている。
「一夜、明けましておめでとう」
「うん。今年もよろしくね、真湖ちゃん」
それに、うん、頷く。
「俺、もうそろそろ戻らないといけないんだよ…。
真湖ちゃんと、離れがたいな」
「私も、離れたくない」
一夜に、ギュっと抱きついた。
「俺の真湖ちゃんは、どうしてこんなにも可愛いんだろ」
私を包み込むように、両手でギュウと一夜は抱き締めて来る。
「真湖ちゃん、明日の夕方に迎えに来るから。
温泉に行こう?」
「え、温泉?」
驚いて、一夜から離れてその顔を見ると、温泉、ともう一度口にして笑っている。