夜と遊ぶ
風呂から上がり部屋に戻ると、着たばかりの浴衣を直ぐに脱がされる。
寝室へと連れて行かれて、畳に敷かれている布団に押し倒された。
「ちょっと久しぶりだから、また朝迄寝かさないと思うけど」
そう言う一夜は、いつもの一夜らしくて。
なんだか、安心した。
先程の露天風呂の雰囲気を、引きずっていなくて。
終わりが来る事が分かっている関係だけど、その時迄はずっと一夜と笑い合っていたいから。
「一夜。朝迄ずっと私を抱いていて」
「うん。何度でも」
そう、キスを落として来る。
キスをしながら、お互いの手を重ね、指を絡めた。
ずっと離れたくないな、って、一夜の手を強く握った。
今夜はずっと、私は一夜の手を握ってばかりだった。
一つになるその時も、そうで。
「…んっ…一夜…ずっと…私の側に居て…」
そう、自然と出てしまった私の言葉に、一夜は何も言葉を返してはくれなくて。
もう私が何も言わないように、キスで口を塞がれた。
そしたら、言葉の代わりに涙が出て来て。
一夜に気付かれないように、静かに涙を流した。
◇
目が覚めると、いつもは私よりも後に起きる一夜の姿がなかった。
一夜?
それに不安になり、寝室を出ると、
窓ガラスの向こう、露天風呂に入っている一夜の姿が目に入った。
私は部屋から出て、一夜に近付く。
「真湖ちゃん、おはよう。
真湖ちゃんも一緒にどう?」
そう言って、お湯を叩いている。
「夕方には、此処出るんだよね?」
今は、昼はまわってそうだけど。
何時かは、分からない。
「うん。今夜、組の新年の集まりがあって。
本当はもう一泊したかったんだけど…。
あ、でも、2泊で取ってるから、真湖ちゃんもう一泊してもいいよ?」
「一夜が居ないなら、こんな素敵な温泉でも旅館でも、意味ないよ」
「じゃあ、一緒に帰ろっか?」
「うん」
こんなにも、この人と一緒がいいって思うのにな。
寝室へと連れて行かれて、畳に敷かれている布団に押し倒された。
「ちょっと久しぶりだから、また朝迄寝かさないと思うけど」
そう言う一夜は、いつもの一夜らしくて。
なんだか、安心した。
先程の露天風呂の雰囲気を、引きずっていなくて。
終わりが来る事が分かっている関係だけど、その時迄はずっと一夜と笑い合っていたいから。
「一夜。朝迄ずっと私を抱いていて」
「うん。何度でも」
そう、キスを落として来る。
キスをしながら、お互いの手を重ね、指を絡めた。
ずっと離れたくないな、って、一夜の手を強く握った。
今夜はずっと、私は一夜の手を握ってばかりだった。
一つになるその時も、そうで。
「…んっ…一夜…ずっと…私の側に居て…」
そう、自然と出てしまった私の言葉に、一夜は何も言葉を返してはくれなくて。
もう私が何も言わないように、キスで口を塞がれた。
そしたら、言葉の代わりに涙が出て来て。
一夜に気付かれないように、静かに涙を流した。
◇
目が覚めると、いつもは私よりも後に起きる一夜の姿がなかった。
一夜?
それに不安になり、寝室を出ると、
窓ガラスの向こう、露天風呂に入っている一夜の姿が目に入った。
私は部屋から出て、一夜に近付く。
「真湖ちゃん、おはよう。
真湖ちゃんも一緒にどう?」
そう言って、お湯を叩いている。
「夕方には、此処出るんだよね?」
今は、昼はまわってそうだけど。
何時かは、分からない。
「うん。今夜、組の新年の集まりがあって。
本当はもう一泊したかったんだけど…。
あ、でも、2泊で取ってるから、真湖ちゃんもう一泊してもいいよ?」
「一夜が居ないなら、こんな素敵な温泉でも旅館でも、意味ないよ」
「じゃあ、一緒に帰ろっか?」
「うん」
こんなにも、この人と一緒がいいって思うのにな。