夜と遊ぶ
一夜の住むマンションの地下駐車場へ行き、そこで車のキーを持って来た護衛の一人と落ち合う。
「GPS 見ながら付いて来ても構わないから、ちょっと真湖ちゃんと二人にして」
車に乗り込む前に、一夜はその護衛の人にそう言っていた。
一夜が運転席に乗り、私は助手席。
「俺、車の運転するの2年振りくらいだから。
事故ったら、ごめんね」
駐車場を出たくらいで、一夜はそう笑っていた。
多分、この車は一夜自身の車なのだろう。
赤いベントレー。
「真湖ちゃん、寒くない?」
そう言って、暖房を強めてくれる。
寒いのかもしれないけど、今はそんな事が気にならない。
さっきから手が震えているけど、これは寒さでじゃない。
一夜が、怖い。
暫くは、一夜の方から話し掛けてくれていたけど、
そのうち会話がなくなり、車内は静になり、暖房の温風の音だけが耳に届く。
「GPS 見ながら付いて来ても構わないから、ちょっと真湖ちゃんと二人にして」
車に乗り込む前に、一夜はその護衛の人にそう言っていた。
一夜が運転席に乗り、私は助手席。
「俺、車の運転するの2年振りくらいだから。
事故ったら、ごめんね」
駐車場を出たくらいで、一夜はそう笑っていた。
多分、この車は一夜自身の車なのだろう。
赤いベントレー。
「真湖ちゃん、寒くない?」
そう言って、暖房を強めてくれる。
寒いのかもしれないけど、今はそんな事が気にならない。
さっきから手が震えているけど、これは寒さでじゃない。
一夜が、怖い。
暫くは、一夜の方から話し掛けてくれていたけど、
そのうち会話がなくなり、車内は静になり、暖房の温風の音だけが耳に届く。