夜と遊ぶ
「真湖?」
「昌也…」
私を心配そうに見ている昌也に、なんだか今さら、とても悪い事をしたような気持ちになった。
この人は浮気ばかりして最低だったけど、一夜に心変わりした私の方が傷付けただろう。
「昌也…ごめんね…。
私、ダメだって分かってるけど、一夜を好きになってしまった」
そう告げると、昌也の目が辛そうに揺れて。
やはり、私はこの人の心に深く傷を残している。
「なんで、よりによって加賀見をって思うけど。
俺もアイツをずっと追ってたから分かるよ。
加賀見はすげぇかっこ良かった。
あの若さで、あんな大きな組織のトップで。
だから、俺が絶対にこの手で捕まえてやりたいって思った」
「一夜は、昌也を、イケメンでいけすかない警察官だと思ったって、言ってた」
「なんだ、それ」
そう苦笑している。
「今回、加賀見は殺されたんじゃなくて、殺されるように仕向けたんじゃないのか?」
昌也のその言葉に、ギクリ、とした。
早瀬さんから聞いた、一夜の思惑。
自分を竜道会に殺させて、聖王会と抗争させる…。
「加賀見が殺されたホテル、聖王会の二次団体の組が持ってるホテルだったんだけど。
加賀見本人が、ホテルの奴に、殺害される一時間くらい前に、ホテル内の防犯カメラを全て切れと命令したらしい」
「防犯カメラを?」
「自分を撃った犯人を、捕まえさせないようにだろうな。
そもそも、加賀見が一人であんな場所に居るのもおかしい。
誰かに自分を殺害させて、その犯人を庇ってる」
昌也の、その庇っている、に違和感を覚えた。
殺害するように促したのだとしても、その犯人を庇う理由は?
「昌也…」
私を心配そうに見ている昌也に、なんだか今さら、とても悪い事をしたような気持ちになった。
この人は浮気ばかりして最低だったけど、一夜に心変わりした私の方が傷付けただろう。
「昌也…ごめんね…。
私、ダメだって分かってるけど、一夜を好きになってしまった」
そう告げると、昌也の目が辛そうに揺れて。
やはり、私はこの人の心に深く傷を残している。
「なんで、よりによって加賀見をって思うけど。
俺もアイツをずっと追ってたから分かるよ。
加賀見はすげぇかっこ良かった。
あの若さで、あんな大きな組織のトップで。
だから、俺が絶対にこの手で捕まえてやりたいって思った」
「一夜は、昌也を、イケメンでいけすかない警察官だと思ったって、言ってた」
「なんだ、それ」
そう苦笑している。
「今回、加賀見は殺されたんじゃなくて、殺されるように仕向けたんじゃないのか?」
昌也のその言葉に、ギクリ、とした。
早瀬さんから聞いた、一夜の思惑。
自分を竜道会に殺させて、聖王会と抗争させる…。
「加賀見が殺されたホテル、聖王会の二次団体の組が持ってるホテルだったんだけど。
加賀見本人が、ホテルの奴に、殺害される一時間くらい前に、ホテル内の防犯カメラを全て切れと命令したらしい」
「防犯カメラを?」
「自分を撃った犯人を、捕まえさせないようにだろうな。
そもそも、加賀見が一人であんな場所に居るのもおかしい。
誰かに自分を殺害させて、その犯人を庇ってる」
昌也の、その庇っている、に違和感を覚えた。
殺害するように促したのだとしても、その犯人を庇う理由は?