夜と遊ぶ
「ホテル近隣の防犯カメラに、不審な男女の姿が写ってて。
写されたら困るかのように、俯いて顔を隠している」
不審な、男女?
「そいつらが、実行犯だけど、黒幕が居て。
それは竜道会辺りじゃないか、と思うんだけど。
そうなると、色々分からなくて…。
何故、加賀見は自分を殺させるのか?
そして、竜道会を庇うのか?」
昌也のその言葉を聞きながら、なんだか胸がざわざわとしてしまう。
一夜が警察に捕まらないように庇っているのは、竜道会ではないのでは?
「とにかく、俺は上の言われたように捜査するだけだから。
俺はもう出るけど、真湖は体調良くなる迄休んでいけばいいから?ベッドも使っていいから」
「え、うん…」
大丈夫、と言おうと体に力を入れたが、まだちゃんと立ち上がれそうにもない。
「あ、鍵置いて行くから、集合ポストに入れといてくれたらいいから」
「ううん。実は、まだ昌也の部屋の鍵、持ってて。
いつか返せたらって、キーケースに付けっぱなしで。
それで鍵して、ポストに入れておく」
「なあ、このまま、またやり直せないか?
俺、真湖と別れてから、誰とも付き合ってない。
お前が、今も好きだから。
加賀見とは、とっくに別れてたんだろ?」
昌也は、私と一夜が私が警察学校へと入ると同時に別れると、分かっていたのだろう。
それにしても、昌也とは別れて一年近く経つのに、まだそんな風に言って貰えるのか。
なら、ちゃんとその気持ちに向き合わないと。
「一夜とは、とっくに別れているよ。
でも、昌也とはやり直せない。
昌也に気持ちがもうないの」
「…そっか。
今度こそ、真湖の事はちゃんと諦める。
ごめんな、色々と。
また何人かでメシとか行こう」
「うん…」
そう頷くと、昌也は笑ってくれて。
やはり、私はこの人の顔が好みで大好きだったな、と思った。
写されたら困るかのように、俯いて顔を隠している」
不審な、男女?
「そいつらが、実行犯だけど、黒幕が居て。
それは竜道会辺りじゃないか、と思うんだけど。
そうなると、色々分からなくて…。
何故、加賀見は自分を殺させるのか?
そして、竜道会を庇うのか?」
昌也のその言葉を聞きながら、なんだか胸がざわざわとしてしまう。
一夜が警察に捕まらないように庇っているのは、竜道会ではないのでは?
「とにかく、俺は上の言われたように捜査するだけだから。
俺はもう出るけど、真湖は体調良くなる迄休んでいけばいいから?ベッドも使っていいから」
「え、うん…」
大丈夫、と言おうと体に力を入れたが、まだちゃんと立ち上がれそうにもない。
「あ、鍵置いて行くから、集合ポストに入れといてくれたらいいから」
「ううん。実は、まだ昌也の部屋の鍵、持ってて。
いつか返せたらって、キーケースに付けっぱなしで。
それで鍵して、ポストに入れておく」
「なあ、このまま、またやり直せないか?
俺、真湖と別れてから、誰とも付き合ってない。
お前が、今も好きだから。
加賀見とは、とっくに別れてたんだろ?」
昌也は、私と一夜が私が警察学校へと入ると同時に別れると、分かっていたのだろう。
それにしても、昌也とは別れて一年近く経つのに、まだそんな風に言って貰えるのか。
なら、ちゃんとその気持ちに向き合わないと。
「一夜とは、とっくに別れているよ。
でも、昌也とはやり直せない。
昌也に気持ちがもうないの」
「…そっか。
今度こそ、真湖の事はちゃんと諦める。
ごめんな、色々と。
また何人かでメシとか行こう」
「うん…」
そう頷くと、昌也は笑ってくれて。
やはり、私はこの人の顔が好みで大好きだったな、と思った。