夜と遊ぶ
夢は見ず、うつらうつらと眠った。
久しぶりの昌也の部屋のベッドが心地好くて、だから眠れたのかもしれない。
目が覚めてからも、ベッドの中で呆然としていて、
ただ時間が過ぎて行く。
一夜が死んだ事が信じられない事もそうだし、
もし、本当に一夜が亡くなったのだとしても、
今の私の生活の何も変わらない事が、とても悲しかった。
一夜と私は、もう恋人ではなくて、連絡先も知らない他人。
◇
一夜の死を受け入れる覚悟が出来たわけではないけど、
その場所へと向かう。
一夜が撃たれた、ホテル。
そのラブホテルは、私が昨夜居たラブホテルから歩いて5分程の距離。
車から降りる少し前に、早瀬さんから簡単な場所と名前しか聞いてなかったけど、
それはすぐに見つかった。
凄惨な事件の現場となったそのホテル周辺には、
事件からもう半日以上経つのに、人が沢山居て。
黄色い規制線も貼られている。
ラブホテル街とは思えない賑やかさで、近く迄来たけど、
それ以上は近付かず、その建物を見る。
華やかな、外観。
ふと、視線を彷徨わせると、私と同じように少し離れた場所から、そのホテルを見ている人物を見付けた。
それは、一夜の親友の一枝さん。
久しぶりの昌也の部屋のベッドが心地好くて、だから眠れたのかもしれない。
目が覚めてからも、ベッドの中で呆然としていて、
ただ時間が過ぎて行く。
一夜が死んだ事が信じられない事もそうだし、
もし、本当に一夜が亡くなったのだとしても、
今の私の生活の何も変わらない事が、とても悲しかった。
一夜と私は、もう恋人ではなくて、連絡先も知らない他人。
◇
一夜の死を受け入れる覚悟が出来たわけではないけど、
その場所へと向かう。
一夜が撃たれた、ホテル。
そのラブホテルは、私が昨夜居たラブホテルから歩いて5分程の距離。
車から降りる少し前に、早瀬さんから簡単な場所と名前しか聞いてなかったけど、
それはすぐに見つかった。
凄惨な事件の現場となったそのホテル周辺には、
事件からもう半日以上経つのに、人が沢山居て。
黄色い規制線も貼られている。
ラブホテル街とは思えない賑やかさで、近く迄来たけど、
それ以上は近付かず、その建物を見る。
華やかな、外観。
ふと、視線を彷徨わせると、私と同じように少し離れた場所から、そのホテルを見ている人物を見付けた。
それは、一夜の親友の一枝さん。