夜と遊ぶ
「ラブラブの二人はなんで付き合ってないの?」
ナガやんは、そう首を傾げている。
「この子、真湖ちゃんっていうんだけど。
真湖ちゃん、彼氏居るんだよね」
「え?じゃあ、いっちゃん遊ばれてるの?」
「そうなるのかな?」
え?そうなるの?
「いっちゃんヤクザとかやってるけど、いい奴だよ?」
ナガやんは、お願いするような目で私を見て来る。
「真湖ちゃん、浮気性の彼氏と、意地でも別れないんだよね」
「真湖ちゃんの彼氏は、浮気してるの?」
「そう。しかも、真湖ちゃんの誕生日に浮気するわ、
けど、その浮気相手が生理でヤレなくて、次の日にヤル為だけに真湖ちゃんの事を部屋に呼ぶ、最低なクソみたいな奴」
そこまで言わなくても、と思うけど。
客観的に聞いていたら、本当に最低なクソみたいな男で。
何故、私もそんな男と別れないのか、と思ってはしまう。
「そのクソみたいな男は、一体何者なの?」
「そのクソみたいな男は、それがウケんだけど、警察官」
一夜がそう言うと、一夜だけじゃなく、ナガやんもケラケラと笑い転げている。
なんなの、この人達?
ひとしきり笑うと、二人は体を起こして、私に目を向けた。
「ナガやんは、俺の昔からの大親友」
そう、一夜から紹介される。
大親友…。
「で、ナガやんはこのマンションの一階に住んでるの」
それで、あの電話を切ってから、すぐにこの人が来たのか。
同じ建物なら、すぐだろう。
「えっと、綾瀬真湖です。
ナガやんさんとお呼びすればいいですか?」
「いや。ナガやんなんて俺を呼ぶのいっちゃんくらい。
一枝(ひとえ)でいいよ」
それは暗に、ナガやんと呼ばれたくないんだな。
「一枝さんは、一夜と本当に仲良しなんですね?」
こんな楽しそうな顔するんだ、って、今の一夜を見ていて思う。
「いっちゃんとは歳が同じなのもそうだけど、中学から大学迄同じ学校なんだよね。
エスカレーター式の私立校なんだけど、
中学と高校迄はずっとクラスも同じで」
一枝さん、一夜と同じ歳なんだ。
一夜も若く見えるけど、この人はさらに若く見える。
ナガやんは、そう首を傾げている。
「この子、真湖ちゃんっていうんだけど。
真湖ちゃん、彼氏居るんだよね」
「え?じゃあ、いっちゃん遊ばれてるの?」
「そうなるのかな?」
え?そうなるの?
「いっちゃんヤクザとかやってるけど、いい奴だよ?」
ナガやんは、お願いするような目で私を見て来る。
「真湖ちゃん、浮気性の彼氏と、意地でも別れないんだよね」
「真湖ちゃんの彼氏は、浮気してるの?」
「そう。しかも、真湖ちゃんの誕生日に浮気するわ、
けど、その浮気相手が生理でヤレなくて、次の日にヤル為だけに真湖ちゃんの事を部屋に呼ぶ、最低なクソみたいな奴」
そこまで言わなくても、と思うけど。
客観的に聞いていたら、本当に最低なクソみたいな男で。
何故、私もそんな男と別れないのか、と思ってはしまう。
「そのクソみたいな男は、一体何者なの?」
「そのクソみたいな男は、それがウケんだけど、警察官」
一夜がそう言うと、一夜だけじゃなく、ナガやんもケラケラと笑い転げている。
なんなの、この人達?
ひとしきり笑うと、二人は体を起こして、私に目を向けた。
「ナガやんは、俺の昔からの大親友」
そう、一夜から紹介される。
大親友…。
「で、ナガやんはこのマンションの一階に住んでるの」
それで、あの電話を切ってから、すぐにこの人が来たのか。
同じ建物なら、すぐだろう。
「えっと、綾瀬真湖です。
ナガやんさんとお呼びすればいいですか?」
「いや。ナガやんなんて俺を呼ぶのいっちゃんくらい。
一枝(ひとえ)でいいよ」
それは暗に、ナガやんと呼ばれたくないんだな。
「一枝さんは、一夜と本当に仲良しなんですね?」
こんな楽しそうな顔するんだ、って、今の一夜を見ていて思う。
「いっちゃんとは歳が同じなのもそうだけど、中学から大学迄同じ学校なんだよね。
エスカレーター式の私立校なんだけど、
中学と高校迄はずっとクラスも同じで」
一枝さん、一夜と同じ歳なんだ。
一夜も若く見えるけど、この人はさらに若く見える。