夜と遊ぶ
一人でラブホテルから出て、
とりあえず電車に乗り、一夜の住むマンションへと向かった。


今日は会えないと断るには、タイミングを逃してしまった。


そのマンションの近くの公園のベンチで、どうしようか、と悩む。


まだ、アルバイトが終わった事すら、連絡出来てなくて。


一時間程前に、一夜からはLINEが来ていた。


多分、連絡のない私を気にしてなのだろうけど。


既読になったら困るから、そのメッセージもまだ見れていない。


そう思っていると、鞄の中の私のスマホが鳴り出した。


スマホを取り出してみると、一夜からLINE電話。


一夜とは、電話番号の交換はしていないから。


だから、LINE電話なのだろう。


私は迷ったけど、その一夜からの電話に出た。


「はい。一夜、ごめんねLINE返事しなくて」


『ううん。
それより、真湖ちゃん今何処?
全然連絡ないから、何かあったんじゃないかって心配しちゃった』


「ごめんね。
今、一夜のマンションの近くの、公園。
今から行くね?」


『いや。俺が行くから、そこで待ってて』


「えっ?」


そう言うと、じゃあ、と通話は切れた。



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