夜と遊ぶ
暫くして、一夜は来た。
多分、一人ではないとは思っていたが、
護衛の人達を三人引き連れてこちらに歩いて来る。
早瀬さんは、今夜は居ないみたい。
でも、そのすぐ後に、公園の脇に早瀬さんのものだと思う黒い車が停まったから、
彼は別の場所からわざわざ来たのかな?
そちらに目を向けていると、
一夜は公園のベンチに座る私の横に腰をおろした。
護衛の人達は、少し離れた所で、
一夜を護るように背を向けて立っている。
「一夜、ごめん。
私、浮気みたいな事をした」
本当は、一夜には隠そうと思っていたけど。
この人に今日の昌也との事を隠して、
このまま付き合って行くなんて、やはり出来ないと思った。
「唐突になに?
もっと、分かるように話して」
一夜は、感情的にはならず、そう言葉にする。
けど、それなりに傷付いたり動揺しているのは、
この人の横顔を見たら分かった。
「昌也が私のアルバイト先の近くに居て、少し話したいって言われて」
「うん」
「…昌也に、一夜との関係を周りに話されたら困るから、それで私…」
「なに?本堂に脅された?」
「…脅された、わけではないけど」
自分を言い訳で庇いたいけど、
かといって、全て昌也のせいにも出来ない。
一夜が、昌也に何かするんじゃないかと、それが怖いから。
愛はなくても、昌也に情は残っている。
「…そう」
「うん…」
「俺も、若かったら感情に任せて本堂ぶっ殺してるかもしれないけど。
大人だから、色々考えてしまうな。
本堂をぶっ殺すのを躊躇う理由は、3つ」
「…3つ?」
3つどころか、1つもその理由に思い当たらない。
多分、一人ではないとは思っていたが、
護衛の人達を三人引き連れてこちらに歩いて来る。
早瀬さんは、今夜は居ないみたい。
でも、そのすぐ後に、公園の脇に早瀬さんのものだと思う黒い車が停まったから、
彼は別の場所からわざわざ来たのかな?
そちらに目を向けていると、
一夜は公園のベンチに座る私の横に腰をおろした。
護衛の人達は、少し離れた所で、
一夜を護るように背を向けて立っている。
「一夜、ごめん。
私、浮気みたいな事をした」
本当は、一夜には隠そうと思っていたけど。
この人に今日の昌也との事を隠して、
このまま付き合って行くなんて、やはり出来ないと思った。
「唐突になに?
もっと、分かるように話して」
一夜は、感情的にはならず、そう言葉にする。
けど、それなりに傷付いたり動揺しているのは、
この人の横顔を見たら分かった。
「昌也が私のアルバイト先の近くに居て、少し話したいって言われて」
「うん」
「…昌也に、一夜との関係を周りに話されたら困るから、それで私…」
「なに?本堂に脅された?」
「…脅された、わけではないけど」
自分を言い訳で庇いたいけど、
かといって、全て昌也のせいにも出来ない。
一夜が、昌也に何かするんじゃないかと、それが怖いから。
愛はなくても、昌也に情は残っている。
「…そう」
「うん…」
「俺も、若かったら感情に任せて本堂ぶっ殺してるかもしれないけど。
大人だから、色々考えてしまうな。
本堂をぶっ殺すのを躊躇う理由は、3つ」
「…3つ?」
3つどころか、1つもその理由に思い当たらない。