恋と、餃子と、年下男子
「あー、いいにおい……。お腹すいたぁ——って、えっ⁉︎ あなた、どうしてまだいるの⁉︎」

 もう夜七時を回っている。一日中、彼はこの部屋にいたというの⁉︎

「まあまあ。話は後にして、ご飯にしようよ。ほら、着替えておいで?」

 可愛い笑顔でそう言われ、私は不覚にも素直に言うことを聞いてしまった。
 彼は私のエプロンを着け、何やら鼻歌を歌いながらお鍋を混ぜている。このにおいは間違いなく、我が社の人気シリーズ『リアルカレー』に違いない。……ていうか、私がストックしていたやつよね、多分。
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