恋と、餃子と、年下男子
 ——っていうか! 何を和やかに食べてるんだ私‼︎ カレーの美味しさに騙されている場合じゃない!

「それはそうと! あなた、本当に何者? ちゃんと説明してよ」
 自分で拾ってきたくせに、ずいぶんと偉そうだな、私。でも彼はそんな私の態度に少しも臆することなく、柔らかい表情のままだ。
「しょうがないなあ。萌子さん、本当に何も覚えてないんだね」
「うっ……。ごめんなさい、酔っ払ってたから……」
 彼は思い出したのか、あははと笑った。

「僕は山田(やまだ)圭人(けいと)、十八歳の学生です。あ、といっても来月には十九になるけどね」

「じっ、じゅうはちっ⁉︎」

 若いとは思っていたけど、想像を絶する若さに私は凍りついてしまった。
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