恋と、餃子と、年下男子
マルシェへ行く日。圭人は朝からウキウキだった。鼻歌を歌いながら二人分のフレンチトーストを焼いて、朝からシャワーまで浴びた。ゆるふわに仕上がったヘアスタイルは圧倒的ワンコ感に溢れ、決めすぎていない洋服も彼によく似合っている。今どきの流行りはわからないけれど、きっとこういう感じなのだろう。
私はというと、特に飾り気のない無難なトップスに、白のパンツを合わせた。真夏なので焼けたくはないけれど、爽やかさも一応欲しい。
「わあ、萌子さん可愛い。スタイルが良いからパンツルックも似合うね」
着替えた私を見るなり、圭人はそう言って褒めてくれた。貴之は変なところに妙なこだわりがあって、彼女には常にスカート姿を求める人だった。「結局女子はスカートが一番可愛いんだって」と、昭和のオジサン丸出しなことを言っていたっけ。
「そう、かな。ありがと……」
褒められることに慣れていない私は、イマイチ上手く反応できない。
「スーツ姿もいいけど、私服はやっぱり特別感あるね。彼氏の特権? みたいな。うん」
「誰が彼氏よ」
すかさずツッコミを入れた。圭人は気にするでもなく、楽しそうに笑っている。ほんとこの子、変わってる。
私はというと、特に飾り気のない無難なトップスに、白のパンツを合わせた。真夏なので焼けたくはないけれど、爽やかさも一応欲しい。
「わあ、萌子さん可愛い。スタイルが良いからパンツルックも似合うね」
着替えた私を見るなり、圭人はそう言って褒めてくれた。貴之は変なところに妙なこだわりがあって、彼女には常にスカート姿を求める人だった。「結局女子はスカートが一番可愛いんだって」と、昭和のオジサン丸出しなことを言っていたっけ。
「そう、かな。ありがと……」
褒められることに慣れていない私は、イマイチ上手く反応できない。
「スーツ姿もいいけど、私服はやっぱり特別感あるね。彼氏の特権? みたいな。うん」
「誰が彼氏よ」
すかさずツッコミを入れた。圭人は気にするでもなく、楽しそうに笑っている。ほんとこの子、変わってる。