ドアの向こうにいる君へ
 そうしているうちに、だんだん的中率が悪くなっていた。


 何度見直しても中らない。



 的中にはあまりこだわらない方が良いと言われている。



 ただ明らかに中る時と感覚が違うのだ。



 原因がわからないと、先輩は私の事で頭を悩ましている。



 先輩には申し訳ないが、原因は多分あの年上くんだと思う。



 あれから何回も諦めようと思った。



 けどその度に彼のフリースローする姿とその後の笑顔が頭から離れずに、悶々としてしまうのだ。



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