心の温度
彩音も涙を拭き、知恵からコーヒーを受け取る。知恵もベンチに腰掛けて
「彩音さん、うちのお兄ちゃんも1人で頑張ってるし、お互い協力し合ったらどうかなぁ〜
彩音さんだって具合が悪い時なんかもあると思うしお隣だから少しの間でも啓太くんをお兄ちゃんちで預かったり、お兄ちゃんが床屋に行く間だけ七海を彩音さんちで預かったりとか…」

「そうですね。それだと助かります。」

「もし、重たいお米とか買う時はお兄ちゃんが買い物に行く週末に車に乗って一緒に買い物行くとか…」

「俺は全然構わないけど…知恵、北川さんに無理強いするなよ」

「あ、ごめんなさい彩音さん」

「いいえ。ご心配お掛けしてすみません知恵さん」

「北川さん、気にしないで下さい。でも知恵が話たような事なら俺は大丈夫ですからね」

「ありがとうございます。」
彩音は心優しい真野兄妹に癒されて、心地良いなと思った。
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