心の温度
悟は先に啓太と一緒に冷却シートを貼り、タオルで包んだ氷枕を彩音の頭の下へ

「啓太くんはお母さんの側に居てね。おじさんはリビングでお婆ちゃんとお爺ちゃんに電話するね」

「うんお母さんのこと見てる」

「頼むな」と言って、リビングで博美さんへ電話した。

〜…〜…
「あ、真野さん?」

「今晩は、あの、先程啓太くんがうちへお母さんが倒れたので助けてと言ってきたので、北川さんの部屋へ入ったら意識を失っていたんですが気がついて、高熱があるのでベッドで寝かせてます。うちの知恵も今こちらへ向かっているんですが、お母さんも来れそうですか?」

「え、彩音が? 真野さんありがとうございます。これからすぐに主人と向かいます。それまで啓太の事お願いします」

「はい。わかりました。失礼します」ピッ!

寝室の啓太のところへ向かい
「お婆ちゃんとお爺ちゃんがすぐに来てくれるからね」と言って啓太くんを抱きしめた。
啓太くんも小さな手で抱きしめ返してくれた。

「おじさんも七海を連れてくるから待っててね」

「うん」
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