心の温度

501号室に呼び鈴が鳴り、
ピンポン♪
俺と七海で出ると、知恵が来てくれた。
「お兄ちゃん…彩音さんは？」

「寝室にいる」

「うんわかった。熱を測って聴診器で胸の音も聴くね。」

「ああ、頼む」
知恵が寝室にはいる。俺と七海はリビングのソファーで待つ。
知恵が寝室から戻ってきた。
「かなり高熱出てるけど肺炎ではないかな」

「熱は何度？」

「38.6度だった。彩音さん仕事忙しかった？」

「う〜ん、俺も課が違うから良くわからないが、今日は残業だったみたいだ」

「そっかあ。博美お母さんとお父さんがきたら夜間救急に連れて診てもらった方がいいと思う。」

「じゃあ、俺が車出すよ」

「うん。啓太くんも連れて行った方が良いと思うけど…」

「知恵と七海は俺の部屋でお留守番かな？」

「うん。お母さん達とも相談してみよう」

ピンポン♪とお母さんとお父さんがやって来た。