心の温度
皆んながホッとしてお茶を飲み始めたら、
「ヤッタ〜僕が1番!!」
「わたしは2番!!」
「2人はずるいッス!! ワンちゃんをオレに渡したから〜」
ケラケラと啓太と七海ちゃんが笑って、賑やかに3人が帰ってきた。
「「「ただいま〜!!喉渇いた〜」」
「中川、ありがとうな。話しは終わった」
「良かったです。ユウちゃんより1歳上だと体力が違うッス! オレは負けました…」
ハハと大人たちも笑っていたら、知恵さんが冷たいミネラルウォーターを中川さんに出した。
「ありがとうございます。いただきます」と知恵さんにお礼をした中川さんが固まっている。
「貴方サマはどちら様ですか?」
「中川!何寝ぼけてんだよ!悟の妹の知恵ちゃんだろ!」
「え?真野主任の妹さん? はじめまして中川 悠真です……」
「あ、真野 知恵です」
「ちえさん……」
「中川は知恵ちゃんと面識無かったっけ?」
「ハイ…あの、お仕事は何をされているのでしょうか」
「私ですか?看護師ですが…」
「ナース…」
中川秘書の様子が変だ。ぽ〜としていた。