心の温度
真野さんのお父さんが、
「悟や知恵にもまだ話して無かったが、大輔くんが家にきてな、お前と彩音さんの井上不動産での話しをしに来たんだ。

井上不動産と佐藤建築工業は親戚で、社長同士も話しが通っているし、安心してくれって。

そして知恵が彩音さん親子と同居する理由も全部教えてくれたんだよ。 
失礼だが本当に【マドンナ】さんだな彩音さんは」

「お父さん、お母さん、私たちは彩音と啓太が心配で、真野さんには無理矢理恋人役になっていただいたんです。本当に申し訳ございません。そして、心から感謝しております。」

「まぁ、そんな不埒な社員は成敗しますので!っと大輔くんは意気込んでましたよ。彩音さんと啓太くんにとっては知らない土地に住む事になって心細いと思うので、いつでも我が家に来て欲しいです。」

「彩音さん、啓太くん、今までのように七海と遊んであげてね。」

「うん!わかったよ七海ちゃんのお婆ちゃん」

「悟、明日は保育園の手続きか?」

「ああ。北川さんのマンションからも見えたかもしれないけど、すぐそこだからね」

「はい。さっき知恵さんにベランダから教えてもらったんですよ。それに佐藤建築工業も徒歩通勤できますよね?」

「うん。保育園から15〜20分かな」

「あや、すごく良い所のマンションに入居できたのね〜。これなら安心よね祐二さん」

「うん。安心。コインパーキングも結構あるから、車で遊びに来ようよ博美さん」

皆んなでニコニコ。
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