心の温度
パチパチ
「中川くん。よく出来ました!真野さん。いい女はみんな狙ってますからね〜大ちゃんみたいに速攻がいいと思います。」と専務さん。

「っという事だな。健太郎からは」

「真野さん。今回のプロジェクトは2年くらいのモノです。お子さんもいるし佐藤建築工業での始めての仕事なので、軽めのプロジェクトですがサブリーダーでお願いします。

北川さんもプロジェクト専属の経理チームに入っていただきます。かなりの実力者と聞いておりますが、お子さんがいらっしゃるので残業なしの部門にします。
佐藤建築工業の本体の経理と北川さんには接点がない部門です。

学や大輔とも話し合いまして、北川さんには真野君と恋人の設定ということでお願いします。でもあんまり社内でイチャイチャしないでね。周りへ牽制程度でお願いします。
そして、それを知っているのはここにいる人間だけですから情報は漏れませんので安心して下さい。」

真野も私も頭を下げて
「よろしくお願いします。」

「いろいろお心遣いをいただき、本当に感謝しております。ありがとうございます」

「はい。これからお2人が佐藤建築工業で大活躍することを期待します。頑張って下さい。
じゃあ樹、プロジェクトリーダーと顔合わせ頼むわ」

「はい。社長。では真野さんと北川さん。プロジェクトチームの部屋へ案内しますね。」

真野主任は立ち上がり
「本当にありがとうございます。仕事でお返しするよう頑張ります」

「私も生まれ変わった気持ちで少しでもこちらで貢献できるよう努力いたします。」

樹専務について社長室を出た。
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