心の温度
翌朝3人で朝食を食べる。

「お父さん。今日はお迎えに来てくれるんだよね!」

「ああ、朝も車で送るし、帰りもお母さんと3人で帰ろうな。」

「うん!」

「彩音も早めに仕事切り上げて定時で上がれよ」

「うん。わかった…」

その後、はしゃぐ啓太とは反して私はモヤモヤとした気持ちで車に乗り込み、純一に会社まで送ってもらった。
「お父さん行ってきます!」

「おう!啓太今日も頑張れな。じゃあな」

純一の車は会社の前から発進していった。

いつもの様に保育園ルームへ啓太を預けて

経理課へ向かう彩音
3Fの経理課へ入ってから同僚たちに挨拶して
自分の業務をこなしていく
集中して作業をしていたらお昼になっていた。

保育園ルームに子供を預けている社員は子供と一緒にお昼ご飯を食べれるので彩音も毎日啓太と食べる。
啓太は保育園ルームが用意する給食で、彩音はお弁当。
園児用意の椅子に啓太と座り昼食を食べる。
いつもは啓太の話しに癒されながら美味しく食べる昼食も今日は何となくぼんやりとしながら食べていた彩音に啓太が「お母さん!ねぇ。聞いてる?」

「え? あ、ゴメン啓太何?」

「お母さん元気ないからお腹痛いの?」

「ゴメンゴメン!大丈夫。お仕事の事考えてた〜
ゴメンね。」と誤魔化した。

「今日はお父さんがお迎えに来るからお母さんもお仕事頑張って早くお迎えに来てって言ったの!」

「うん!わかった。ご飯をモリモリ食べてお仕事頑張るね!」

「うん!お母さん頑張れ!」

「ありがとう啓太。」
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