心の温度

「主任は今日は普通に定時なんですか?」
「う〜んどうだろ。あ、あさってから現地視察の出張があるんだった。
あさっての木曜日は父さんの仕事の日だから、七海の送り迎えをお願いしても良いかな」
「もちろんです。」
真野主任はあっという間ににカレーを食べ終え、待ってくれている。
私もモグモグ急いで食べていると、
「ゆっくり食べて、喉詰まりするよ」っと声を掛けられた。
「すみません。遅くて」
「イヤ、俺が早すぎるんだよ。いつも知恵にも叱られるんだ」と言って照れてる主任。
私は知恵さんにビシッと叱られている主任を想像し、クスクス笑った。
「北川さん、今、俺が子供みたいに叱られる姿を想像したでしょう。」
「ハイ…すみません…クスクス」
< 181 / 330 >

この作品をシェア

pagetop