心の温度
翌日、出張の帰りの新幹線のホームに向かう時、
たまたまリーダーと並んで歩いていたら、

「真野さん、俺も大ちゃんから恋人役の事情を聞きました。真野さんは北川さんのことはどう思っているんですか？」

「最初は親切心だったかもらしれませんが、彼女や彼女の家族と親しくなるにつれ、今は真剣に考えています。」

リーダーはニコっとして
「真野さん、頑張って下さい。」

「あの、リーダーは奥さんへはどんなアプローチしたんですか？」
「私ですか？最初は彼女に告白を断られたんですが、断られても何度も好きだと伝えたかな？
妻は私の事は好きだけど、シェフになる夢がありましたから…彼女がサブシェフになった頃にプロポーズしました。ハハ」
「何度も好きと伝えたんですね」
「皆んなで北川さんを守りましょうね」
「本当にありがとうございます」

そうかぁ、時間をかけてでも好きと伝えようと悟は決意した。
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